高さは宝暦九年(一七五九)の御城下絵図に「城高平地ヨリ二之丸迄三丈六尺、二之丸ヨリ本丸迄四丈四尺」とある。
とみえ、その中央に池を構えて本丸御殿が造られた。その規模は「本丸表向より勝手廻迄建坪千弐百三拾弐坪」(国典類抄)で、本丸御殿は藩主の居館であるとともに、表方政務の中心で、御用所、のちに改めて政務所(「町触」秋田藩町触集)が設けられた。
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…単なる屋敷地や畑の段と異なって防御された平場とするために,壁面を急傾斜の切岸状にするほか,縁辺に土塁を盛り上げたり,外周や尾根続きに空堀を掘って外部から遮断する。近世城郭では天守を備えた中心の郭を本丸,その外側に隣接して城主の館邸の設けられた郭を二の丸,さらに外側の家臣屋敷などの並ぶ郭を三の丸と呼ぶのが普通で,その他の諸郭に西の丸などの方角,あるいは人名を冠した呼称が用いられる。中世城郭では本丸に相当する主郭を本城・実城(みじよう)・根城(ねじろ)・一の城などと呼び,副次的な郭を外城・二の城,あるいは誰某屋敷などと呼んだ。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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