最新 地学事典 「石英レータイト」の解説
せきえいレータイト
石英レータイト
quartz latite
もともとは潜晶質石英・カリ長石を含むガラス質石基と,石英・斜長石・黒雲母・角閃石の斑晶からなる火山岩に使われた。現在はアルカリ長石と斜長石をほぼ等量にもつ石英と苦鉄質鉱物からなる火山岩を指す。QAPFダイヤグラムによれば,石英・クリストバライト・トリディマイトの量比(Q)は5~20%で,アルカリ長石/(斜長石+アルカリ長石)比は35~65%と定義される。構成鉱物量比からは石英モンゾナイトに相当する火山岩。上記のQに富めば流紋デイサイト(IUGSの分類では流紋岩に含める),少なければレータイトである(A.Rittman, 1973)。石基中に潜晶質石英を含むが斑晶石英を含まない石英レータイトもある(北部ウェールズのスノードン火山岩類)。Bowes(1989)は,石英レータイトは流紋デイサイトであるとした。F.L.Ransome(1898)命名。
執筆者:渡辺 暉夫
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

