翻訳|phenocryst
火成岩をつくっている鉱物の大きい結晶と小さい結晶がはっきり区別できるとき、大きいほうの鉱物粒を斑晶、小さいほうの鉱物粒(ときにはガラス)の集合を石基とよぶ。一般にマグマが冷えて固まるとき、早い時期に結晶した鉱物が斑晶となる。斑晶を多数含む火成岩の構造的な性質を斑状組織という。大きいほうの鉱物粒の直径が0.5ミリメートル以下であれば微斑晶という。マグマが地下の深いところにあってゆっくり冷えている間に結晶した鉱物粒が斑晶であり、マグマが地表近くあるいは地上に出て急速に冷え固まった部分が石基になるのが斑状組織のでき方の一例である。
[千葉とき子]
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