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硫酸ピッチ りゅうさんぴっち sulfate pitch

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知恵蔵2015の解説

硫酸ピッチ

重油と灯油を混ぜて密造の軽油を作るときに発生する黒いタール状の有害廃棄物。密造防止に灯油に入れられている識別剤クマリン(coumarin)を取り除くために硫酸を混ぜるとできる。軽油の販売者には1lあたり32.1円の軽油引取税がかかり、その課税を逃れるために密造が横行。環境省によると不正処分の量はドラム缶に換算して2001年度5629本、02年度1万5837本、03年度2万8368本、04年度9499本、05年度上半期1127本。都道府県によると行政代執行などで無害化処理した量は約3分の1。不法投棄の産廃撤去に産業廃棄物適正処理基金が使われてきたが、大半が硫酸ピッチの撤去に費やされ、基金への拠出分が最も多い建設業界の不満は大きい。04年の廃棄物処理法の改正で不正な処理や、不法投棄目的の運搬に刑事罰を科すことができるようにした。

(杉本裕明 朝日新聞記者 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

りゅうさん‐ピッチ〔リウサン‐〕【硫酸ピッチ】

不正軽油を密造する際に、重油と灯油を混ぜ、濃硫酸で処理した後に残る黒いタール状の物質。ドラム缶を腐食するほどの強酸性で、亜硫酸ガスも発生する有害廃棄物。平成16年(2004)廃棄物処理法の指定有害廃棄物に指定された。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
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大辞林 第三版の解説

りゅうさんピッチ【硫酸ピッチ】

石油精製過程で発生する廃酸と廃油の混合物。強酸性のタール状物質で硫黄分、アスファルト質などを含む。特別管理産業廃棄物で、通常中和して焼却処理される。

出典|三省堂
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