硯瓶(読み)スズリガメ

デジタル大辞泉 「硯瓶」の意味・読み・例文・類語

すずり‐がめ【×瓶】

硯に注ぐ水を入れておくかめ。すみすりがめ。

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精選版 日本国語大辞典 「硯瓶」の意味・読み・例文・類語

すずり‐がめ【硯瓶】

  1. 〘 名詞 〙 硯にそそぐ水を入れておく器(うつわ)水入れ。すみすりがめ。すいてき。すいちゅう。
    1. [初出の実例]「宮の御前の御すずりがめに挿させ給へるを」(出典:栄花物語(1028‐92頃)岩蔭)

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世界大百科事典(旧版)内の硯瓶の言及

【水滴】より

…墨をするために水を蓄え,また硯に注ぐ容器。形態や大小によって,硯滴(けんてき),水注,水盅(すいちゆう),水中丞(すいちゆうじよう),水盂(すいう),蟾蜍(せんじよ)などとも称し,日本では古くは須美須里賀米(すみすりがめ)(《和名抄》),硯瓶(すずりがめ)(《栄華物語》)などともいった。狭義の水滴は,2ヵ所の小孔(風穴と水穴)をあけ,少量のしずくを落とすくふうがなされたものをいう。…

※「硯瓶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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