最新 地学事典 「磁気層位学」の解説
じきそういがく
磁気層位学
magnetostratigraphy
岩石や地層の磁気的性質に基づいて地層を磁気層序単位(magnetostratigraphic unitまたはmagneto-zone)に分帯し,地域間の対比や編年を行う層位学の一分野。磁気層序学,古地磁気層序学,古地磁気層位学とも。磁気的性質として初磁化率,磁化強度,地磁気永年変化の記録などを用いることもできるが,地球磁場の逆転が汎世界的な同時間面を規定するため,初生残留磁化の極性が最も重要な手がかりとなる。基本的な手順として,連続的に採取した試料の初生磁化極性を求めて極性反転層準(polarity-reversal horizon)を見いだし,地層を正または逆の極性で特徴づけられる磁極帯(magnetostratigraphic polarity zone)に区分する。その結果を基に,他地域での地層との対比や地磁気極性年代尺度との対応が認定される。白亜紀後期以後の地層に対して一般的に用いられ,特に鮮新・更新統の編年には欠かせない手法。地磁気永年変化の記録を用いた年代推定の研究は,主として考古遺跡の炉跡や堆積物のコア試料を対象として行われている。参考文献:N.D.Opdyke et al.(1996) Magnetic Stratigraphy, Academic Press
執筆者:林田 明
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

