最新 地学事典 「地磁気永年変化」の解説
ちじきえいねんへんか
地磁気永年変化
geomagnetic secular variation
地球内部起源磁場の時間変化。変化の時間スケールは数十年~数十万年と幅広く,おおむね地磁気逆転を除くものを総称している。地磁気方位の変化や位置による違いが意識して観測されるようになってから数百年しか経っておらず,それ以前の変化については古地磁気学的手法を用いて検証する。これを古地磁気永年変化(paleosecular variation)と呼んで区別することもある。逆転による極性の反転を除けば,地磁気永年変化による観測値の変動は,地心軸双極子磁場(GAD, geocentric axical dipole)の周囲を変動しているように見えるため,永年変化の長時間平均磁場は双極子磁場に等しいという地心軸双極子仮説が提唱された。一方で,海底堆積物に記録された相対古地磁気強度変動などから,双極子磁場の大きさそのものも大きく変動していることが指摘されている。
執筆者:畠山 唯達
参照項目:地球磁場の逆転
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

