改訂新版 世界大百科事典 「礼部韻略」の意味・わかりやすい解説
礼部韻略 (れいぶいんりゃく)
Lǐ bù yùn lüè
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…一方で,字書的肥大化を排し,実用簡略化をめざした詩韻の流れがある。丁度らの撰《礼部韻略》(1037)以下,実質上あるいは形式上も,韻の併合をおこない,応試作文の用に供されたもので,王文郁《平水新刊韻略》(1229)を経て,康熙年間の《佩文詩韻》に至る。【慶谷 寿信】。…
…中古期の切韻系の韻書がしだいに増広されてくると,詩文制作の用には煩雑で不便なものとなった。宋代の《礼部韻略》は応試作文の用に供せられた官韻書で,〈礼部〉の名を冠する。その構成は,表面上206韻であるが,同用によって押韻の枠をゆるやかにし,実質上108韻で,〈詩韻〉の原型を示す。…
※「礼部韻略」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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