社会的選択と個人的価値(読み)しゃかいてきせんたくとこじんてきかち(その他表記)Social Choice and Individual Values

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「社会的選択と個人的価値」の意味・わかりやすい解説

社会的選択と個人的価値
しゃかいてきせんたくとこじんてきかち
Social Choice and Individual Values

アメリカの経済学者 K.J.アロー主著 (博士論文) で,社会的選択の理論古典。 1951年刊。アローは,バーグソン=サミュエルソン流の社会的厚生関数を社会の構成員の個人的判断から構成する民主主義的な社会的集計のルールは存在しないことを証明し「一般不可能性定理」を確立した。なお初版の公理系に対しては J.H.ブラウが社会的厚生関数を実際に構成し,反例をあげたため,第2版で公理系が修正された。

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