デジタル大辞泉
「民主」の意味・読み・例文・類語
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みん‐しゅ【民主】
〘名〙
※
神皇正統記(1339‐43)上「民主の
子孫相続して久く君たりしが、漸正法も衰しより
寿命も減じて八万四千歳にいたる」 〔書経‐多方〕
② 一国の主権が人民にあること。また、その政治や制度。
※百学連環(1870‐71頃)〈西周〉二「此政体なるものに二ツあり。一を Monarchy (君主の治)とし、一を Democracy (民主の治)とす」
[語誌](1)
漢籍では、①のように「民ノ主」の意味で、②のような「
デモクラシー」の意味で用いたのは西周が初めてであった。しかし、漢籍での意味と正反対の意味での使用にとまどいがあり、これが
訳語「民主」の
定着を阻んだと思われる。
(2)元来「デモクラシー」と「
リパブリック」とは次元の違う概念であるが、明治二〇年代、政治思想としての「デモクラシー」を、
北村透谷は「共和制」、
若松賤子は「
共和主義」と訳すなど、概念の
混乱が見られ、「民主」が「デモクラシー」の訳語として定着したのは、明治三〇年代に入ってからであると思われる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「民主」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報