祈願節(読み)きがんせつ(その他表記)Dies rogationum; Rogation Days

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「祈願節」の意味・わかりやすい解説

祈願節
きがんせつ
Dies rogationum; Rogation Days

ローマ・カトリックの祝祭日。改宗前のローマで催されていた農作物病気を祓う祭りに代って行われるようになった。キリスト昇天祭 (復活祭から 40日目) 前の3日間。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の祈願節の言及

【五月祭】より

…教会はキリスト教を民衆の間に広めるために,異教時代のこうした信仰・祭祀を禁止することはできなかった。教会は五月祭に近い復活祭5週間後の月・火・水の3日間を祈願節Rogation Daysというキリスト教の祝日と定め,罪の赦しと大地の実りを主に祈る日とした。のちには,復活祭50日後の聖霊降臨祭(ペンテコステ)に〈五月の樹〉を立てて祝う地方も現れ,五月祭はしだいに教会のかさの中にとりこまれていった。…

※「祈願節」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

USスチール買収問題

日本製鉄は2023年12月、約141億ドル(約2兆2千億円)で米鉄鋼大手USスチールを完全子会社化する計画を発表した。国内の鉄鋼市場が先細る中、先進国最大の米国市場で、高級鋼材需要を取り込み、競争力...

USスチール買収問題の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android