祝祭歌劇場(読み)しゅくさいかげきじょう

世界の観光地名がわかる事典 「祝祭歌劇場」の解説

しゅくさいかげきじょう【祝祭歌劇場】

ドイツ南部、バイエルン州北部のフランケン地方の小都市バイロイト(Bayreuth)にある木造歌劇場(オペラハウス)。旧市街とはバイロイト駅をはさんで反対側、グリューネンヒューゲル地区の閑静な住宅街のはずれにある。公園の芝生の中に立つオレンジ色外観の建物である。この歌劇場は、ワーグナー(Wilhelm Richard Wagner、1813~1883年)が自分の作品を上演することを目的に、自らの楽劇理論を結集して計画・設計し、1872年に着工、1876年に完成した。こけら落としとして上演されたのが『ニーベルンクの指環』である。毎年7~8月にかけて、ここでバイロイト音楽祭が催されていて、ワーグナーの歌劇・楽劇が上演されている。◇現地名は「Richard Wagner Festspielhaus」。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android