神寄り板(読み)かみよりいた

精選版 日本国語大辞典 「神寄り板」の意味・読み・例文・類語

かみより‐いた【神寄板・神依板】

  1. 〘 名詞 〙 上代神霊を招き寄せるためにたたき鳴らした杉の板。琴頭(ことがみ)に置くところから琴の板ともいった。神の寄板。
    1. [初出の実例]「神南備(かむなび)の神依板(かみよりいた)にする杉の念(おも)ひも過ぎず恋のしげきに」(出典万葉集(8C後)九・一七七三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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