神経インパルス(読み)しんけいインパルス(その他表記)nerve impulse

翻訳|nerve impulse

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「神経インパルス」の意味・わかりやすい解説

神経インパルス
しんけいインパルス
nerve impulse

神経一部を十分な強さで刺激すると,その部に興奮が起り,その点から神経線維を伝わっていく。この伝導する興奮をいう。興奮部からは活動電位が検出されるので,一般にこの活動電位を神経衝撃または単にインパルスという。インパルスの生理的頻度は普通 50Hzであるが,中枢神経内には 800Hzに及ぶものもある。

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世界大百科事典(旧版)内の神経インパルスの言及

【感覚】より

…受容器を備えて特別に分化した器官が感覚器官である。内・外環境の変化が十分大きいと,受容器は反応し,次いでそれに接続した求心神経繊維に活動電位が発生するが,これを神経インパルスあるいは単にインパルスという。求心繊維を通るインパルスは脊髄あるいは脳幹を上行し,大脳皮質の感覚野に到達する。…

【神経系】より

…ニューロンはその細胞膜の性質によってこのようなスパイク電位を伝導し,さらに別のニューロンに伝達することができる。伝導されていくスパイクのことを神経インパルスという。このような興奮の伝導と伝達の能力がニューロンの情報伝達能の基本となっており,神経系はこのような実質細胞,すなわちニューロンの集合であるから,ニューロンをもって神経系の機能単位とみることができる。…

※「神経インパルス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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