神谷作古墳群(読み)かみやさくこふんぐん

日本歴史地名大系 「神谷作古墳群」の解説

神谷作古墳群
かみやさくこふんぐん

[現在地名]いわき市平神谷作 腰巻・白穴・細谷

滑津なめづ川下流右岸の砂丘地帯に分布する。とくに有名なのは昭和二三年(一九四八)に発掘調査され、国指定重要文化財の埴輪男子胡坐像(天冠埴輪)、附埴輪女子像一体・埴輪跪坐像残闕をはじめ、多くの人物・器財・円筒埴輪を出土した一〇一号墳である。浜堤上であるため墳形も変形しており埋葬施設も発見されなかったが、六世紀前半に造営された前方後円墳と考えられている。ほかに箱式石棺や刳抜石棺も検出されており、人骨や円筒埴輪・短刀が副葬された古墳が多く存在したようである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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