いわき市(読み)いわき

  • いわき〔市〕
  • いわきし〔いはき〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

福島県南東部,浜通り南部にある市。広大な阿武隈高地夏井川鮫川などのつくる沖積地を市域に含み,東は太洋に面する。1964年新産業都市の指定を機に 1966年磐城市,内郷市,常磐市,市,勿来市の 5市と四倉町,遠野町,小川町,久之浜町の 4町および好間村,三和村,田人村,川前村,大久村の 5村が合体し成立。1999年中核市に移行。行政,商業,交通,教育の中心地は平。常磐炭田の石炭,阿武隈高地の石灰石,小名浜の港を基盤とし,昔から小名浜を中心に化学,金属工業が発達し,常磐工業地域を形成(→常磐郡山工業地域)。水産加工も盛んで,遠洋漁業の基地として港湾整備も進んだ。いわき湯本温泉は観光・保養の中心地。中央部の内郷は常磐炭田の中心として,第2次世界大戦後は鉱業就業人口比率 50%以上の典型的な炭鉱町として発展したが,1976年に閉山。東部は磐城海岸県立自然公園,南部は勿来県立自然公園に属し,海水浴場としてにぎわう。阿武隈高地は夏井川渓谷県立自然公園および阿武隈高原中部県立自然公園に属する。じゃんがら念仏(→念仏踊)などの郷土芸能や願成寺の白水阿弥陀堂(国宝)などが残る。JR常磐線が通り,JR磐越東線の起点磐越自動車道と東北自動車道を結ぶインターチェンジがある。2011年,東北地方太平洋沖地震に伴う津波により大きな被害を受けた。面積 1232.02km2。人口 35万237(2015)。

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