秋の田の(読み)あきのたの

精選版 日本国語大辞典 「秋の田の」の意味・読み・例文・類語

あきのた‐の【秋田の】

  1. 秋の田の「穂」と同音であるところから、「ほ」にかかる。
    1. [初出の実例]「秋の田のほにこそ人を恋ひざらめなどか心に忘れしもせむ〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)恋一・五四七)
  2. 秋の田の「稲」と同音であるところから、「去(い)ね」にかかる。
    1. [初出の実例]「秋の田のいねてふこともかけなくになにをうしとか人のかるらん〈素性〉」(出典:古今和歌集(905‐914)恋五・八〇三)
  3. 秋の田を刈り取るところから、同音を含む「かりそめ」にかかる。
    1. [初出の実例]「秋の田のかりそめぶしもしてけるかいたづらいねをなににつままし〈藤原成国〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)恋四・八四五)

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