秩父系(読み)チチブケイ

関連語 名詞 八尾

精選版 日本国語大辞典 「秩父系」の意味・読み・例文・類語

ちちぶ‐けい【秩父系】

  1. 〘 名詞 〙 日本古生層総称。埼玉県秩父地方に分布する古生界を模式として命名され、秩父古生層と呼ばれてきたが、その後中生代三畳紀・ジュラ紀の地層であることが分かり、現在では秩父中・古生層ということが多い。〔日本風景論(1894)〕

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最新 地学事典 「秩父系」の解説

ちちぶけい
秩父系

Chichibu System

1960年代まで日本の非変成・弱変成古生界の総称として広く用いられた用語で,シルル~ペルム紀末までの秩父地向斜で堆積した地層群と解釈された。当初,関東山地秩父地域を模式地として秩父古生層と命名(原田豊吉,1889)。小林貞一(1941)は,秩父系は石炭紀以降,内側から外側秋吉相・山口相・北上相・秩父相の4相に分化し,秩父層群は秩父相を代表するとされた。1970年代以降,コノドントや放散虫化石の研究によって秩父系の形成年代が検討され,丹波-美濃-足尾帯・秩父帯・北部北上帯では古生代の岩体と三畳系・ジュラ系を広範に含むメランジュ(主としてジュラ紀付加体)が主体をなすことが明らかになった。それ以降,秩父地向斜の概念は崩壊し,秩父系はほとんど用いられていない。秩父層群とか秩父中・古生層と呼んでいる。

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