程ばかり(読み)ほどばかり

精選版 日本国語大辞典 「程ばかり」の意味・読み・例文・類語

ほど【程】 ばかり

  1. 「ばかり」は、おおよその程度を示す。大体…ぐらい。
    1. [初出の実例]「いと心もとなければ、明日あさてのほどばかりには参りなむ」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)
  2. 「ばかり」は、限定の意を示す。大体…だけ。
    1. [初出の実例]「世の中を思ひ定むるほどばかりわが心ちにもまかせたらなむ」(出典:古今和歌六帖(976‐987頃)五)

程ばかりの補助注記

この「ほど」と「ばかり」とは、きわめて似たはたらきをしているが、「ほど」は、おおよそではあっても名詞としての範囲を示し、助詞の「ばかり」は、それをさらに漠然とさせるいっそう抽象的な働きを担っている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例