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古今和歌六帖 こきんわかろくじょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

古今和歌六帖
こきんわかろくじょう

平安時代中期の私撰集撰者兼明 (かねあきら) 親王源順 (したごう) 説などがあるが未詳。6巻。 10世紀末頃成立か。最初の類題和歌集 (歌を題材によって分類したもの) 。『万葉集』『古今集』『後撰集』の歌や口承歌約 4500首を,まず歳時天象,地儀,人事,草木虫魚に五大別し,次に春,夏,秋,など 25項目に分類し,さらに春立つ日,睦月朔日 (ついたち) の日など 517題に類別する。『白氏六帖』の影響によって意図されたものともいわれ,『万葉集』の古点の実態や,当時の和歌の様相をうかがう貴重な資料。これにならったものに『現存六帖』『新撰六帖』『東撰六帖』などがある。

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デジタル大辞泉の解説

こきんわかろくじょう〔コキンワカロクデフ〕【古今和歌六帖】

平安中期の類題和歌集。6巻。編者・成立年ともに未詳。万葉集古今集後撰集などの歌約4500首を、歳時・天象・地儀・人事・動植物など25項、516題に分類したもの。六帖。古今六帖

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百科事典マイペディアの解説

古今和歌六帖【こきんわかろくじょう】

平安中期の歌集。略して《古今六帖》,また《紀家六帖》とも。6巻。成立は10世紀後半,円融天皇のころとみられるが,編者名とともに諸説があって定まらない。作歌手引書として多くの古歌を集めた類題和歌集で,歌をその題ごとにまとめている。

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世界大百科事典 第2版の解説

こきんわかろくじょう【古今和歌六帖】

名歌を分類して作歌の指針とした平安中期の類題和歌集。分類基準は天地人の三才に草木鳥虫を配し,それらを25項,516の題に下位分類した。編者は未詳。成立年代は10世紀後半,《後撰集》より後,《拾遺集》より前と推定されている。流布本(1669年刊本)の歌数は約4270首(重出歌,類似歌の処理の仕方で数は異なる)。《万葉集》からの1200首,《古今集》からの700首をはじめ,広い範囲から資料をもとめ,本書にのみ見える作はほぼ1000首程度と推定される。

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大辞林 第三版の解説

こきんわかろくじょう【古今和歌六帖】

平安中期の類題和歌集。六巻。編者は兼明親王・源順・紀貫之ほか諸説あるが、未詳。後撰集と拾遺集の間に成立か。天象・地儀・人事・動植物に分け、さらに細分した題ごとに歌を集め全部で五一〇余題約四五〇〇余首。古今六帖。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

古今和歌六帖
こきんわかろくじょう

和歌の類題別私撰(しせん)集。略して『古今六帖』とも。編者・成立年代未詳。兼明(かねあきら)親王、源順(したごう)の編とする説もある。貞元(じょうげん)・天元(てんげん)年間(976~983)の成立といわれる。『万葉集』から『古今集』『後撰集(ごせんしゅう)』のころまでの歌約4500首を収める。天象、地儀、人事、動植物の4項目を、さらに516題に細分し、それぞれの題にその例歌を分類配列している。後世の俳諧(はいかい)歳時記のように、分類された題のもとにその例歌を掲げているのであり、その構成法などから、古来、作歌のための手引書といわれてきた。もとより平安時代の和歌は、たとえば「蛍」といえば火、「吉野」といえば桜か雪などというように、歌のことばが一定の連想作用を促すことばとして発達していた。人々がこうした手引書をもとに、歌ことばを通して作歌法を学んだらしいことは想像にかたくない。[鈴木日出男]
『『新編国歌大観2 私撰集編 歌集』(1984・角川書店)』

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世界大百科事典内の古今和歌六帖の言及

【夫木和歌抄】より

…例えば,《万葉集》の中世以前の古訓を数多く知ることができる。また《古今和歌六帖》は平安時代には現存本より相当大きな本が行われた(《奥儀抄》)が,本書によって失われた《古今和歌六帖》歌,いわゆる〈六帖拾遺歌〉を大量にひろうことができるのである。その他,同様の事例は枚挙にいとまなく,本書は和歌研究史上,非常に貴重なものである。…

【類題集】より

…和歌を題材別に分類して編集した私撰歌集の一種で,これを模倣して俳諧の類題発句集も編集された。歌集では,今日知られる最古のものは10世紀後半の《古今和歌六帖》で,《万葉集》《古今集》《後撰集》などの約4500首の歌を天象,地儀,人事,草虫木鳥の25項目,516題に分類する。名所別の類題集では里村昌琢編の《類字名所和歌集》(1617)が有名である。…

※「古今和歌六帖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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