薄片内の鉱物の容量比を測定するために,シャンドが作成した測定器で,シャンド積分求積載物台(Shand's integration-stage)とも呼ばれる.この機器はロシワルの方法を応用したもので,薄片を数多くの平行線で区切り,各鉱物種の占める線分の長さを測定し,全測定線の長さで割って各鉱物の容量比を産出する.各鉱物の線分の長さを積分するために6個のマイクロメーターが付けられたものがライツ(Leitz)社からIntegrationstisch nach Shandとして市販された.外見が似ているので俗に三味線と呼ばれた.現在この機器はほとんど使用されず,測定方法も線分の測定ではなく,点の測定を用いたポイント・カウンター(point counter)が用いられる.