空勘文(読み)うつぼかんもん

精選版 日本国語大辞典 「空勘文」の意味・読み・例文・類語

うつぼ‐かんもん【空勘文】

〘名〙 平安時代、正月八日女官叙位のとき、人名不明のためこれを記さないで、勤続年数だけを書き上げて外記(げき)が提出する勘文。人名が書かれていないため空(うつぼ)という。
玉葉‐文治五年(1189)正月九日「風雪烈此日女叙位也、〈略〉空勘文一切不見、如何々々、又空勘文一切不点如何」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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