空薫・空炷(読み)そらだき

精選版 日本国語大辞典 「空薫・空炷」の意味・読み・例文・類語

そら‐だき【空薫・空炷】

〘名〙
① どこからともなく匂ってくるように香をたくこと。また、前もって香をたいておくか、あるいは別室で香をたいて匂ってくるようにすること。
今昔(1120頃か)二四「簾の内より空薫の香、馥(かうばし)く匂出ぬ」
② どことも知れず漂ってくるかおり。
夫木(1310頃)七「にほひ来る花橘のそらたきはまかふ蛍の火をやとるらん殷富門院大輔〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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