デジタル大辞泉
「花橘」の意味・読み・例文・類語
はな‐たちばな【花×橘】
1 花の咲いている橘。橘の花。《季 夏》「駿河路や―も茶の匂ひ/芭蕉」
2 襲の色目の名。表は朽葉色、裏は青。
3 香の名。軽くやわらかで涼しい香をもつ。
4 紋所の名。柄のついた6個の小さな橘の花を向かい合わせ、その下に大きな橘の花を配したもの。
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はな‐たちばな【花橘】
〘名〙
① 花の咲いている橘。橘の花。また、橘の花を賞していう語。《季・夏》
※古事記(712)中・
歌謡「我が行く道の 香ぐはし 波那多知婆那
(ハナタチバナ)は」
④ 襲
(かさね)の
色目の名。表は
朽葉または白、裏は青。
※餝抄(1238頃)上「花橘、四五月晴着二用之一」
⑥ (「
盧橘」とも) 香木の名。分類は真那賀
(まなか)。香味は苦酸甘。六十一種名香の一つ。
※建部隆勝香之
筆記(香道秘伝所収)(1573)「花橘
(ハナタチハナ)、聞まなかの上、焼出しはやくつよく出申候而やがて失申候」
⑦ 紋所の名。橘の花の上方左右に、六個の小さな橘の花をつけた柄を対にした
図案。
⑧
近世、京都堀川丸太町上ルの坂田屋で醸造した酒の名。東福門院の
命名という。
※
浮世草子・
好色一代男(1682)一「京よりもたせたる舞鶴花橘
(ハナタチハナ)の樽の口を」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
花橘 (ハナタチバナ)
植物。ヤブコウジ科の常緑小低木,園芸植物。マンリョウの別称
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報