突い据う(読み)ついすう

精選版 日本国語大辞典 「突い据う」の意味・読み・例文・類語

つい‐す・う【突据】

  1. 〘 他動詞 ワ行下二段活用 〙
  2. ( 「つきすう(突据)」の変化した語。中世頃からヤ行にも活用した ) 手荒くすわらせる。荒々しく置く。ひきすえる。つきすえる。
    1. [初出の実例]「おとどの前にひき出で来て、はくりとついすゑられて」(出典:落窪物語(10C後)一)
  3. ( 「つい」は接頭語 ) ひょいと置く。無造作にすわらせる。
    1. [初出の実例]「かたはらよりふとかきいだきて、〈略〉ついすへたてまつり給へるやうだい、かしらつき、げにいみじうあてに」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android