窅然(読み)ヨウゼン

デジタル大辞泉 「窅然」の意味・読み・例文・類語

よう‐ぜん〔エウ‐〕【×窅然】

[形動タリ]奥深くて遠いさま。また、物思いに深く沈んでいるさま。
「その気色―として、美人かんばせをよそほふ」〈奥の細道

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「窅然」の意味・読み・例文・類語

よう‐ぜん エウ‥【窅然】

〘形動タリ〙
① ぼんやりするさま。気を失うさま。〔荘子‐逍遙遊〕
② 深くくぼんでいるさま。深遠なさま。奥深いさま。
※俳諧・奥の細道(1693‐94頃)松島「其気色(けしき)、窅然として美人の顔(かんばせ)を粧(よそほ)ふ」 〔荘子‐知北遊〕

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