美人(読み)ビジン

デジタル大辞泉 「美人」の意味・読み・例文・類語

び‐じん【美人】

容姿の美しい女性。美女
容姿の美しい男子。
「玉のやうなる―…聟にいたします」〈浮・胸算用・二〉
[類語](1別嬪べっぴん美女麗人佳人かじん美形美姫びき尤物ゆうぶつ名花解語の花シャン小町マドンナ色女大和撫子美少女傾城傾国

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「美人」の意味・読み・例文・類語

び‐じん【美人】

〘名〙
美しい人容貌が他にすぐれて美しい人。
(イ) 容貌の美しい女。美女。佳人。
※凌雲集(814)於神泉苑侍讌賊落花篇、応製〈小野岑守〉「台上美人奪花綵、欄中花綵如美人
※太平記(14C後)一六「天下第一の美人と聞えし勾当の内侍を」 〔管子‐七臣七主〕
(ロ) 容貌の美しい男子。美男子。
サントスの御作業(1591)二「サレバ コノ Ioseph ブサウ ノ bijin(ビジン) タルニ ヨッテ」 〔墨子‐小取〕
② 常に敬慕する君主または、賢人。探し求めている理想の君主、賢人。
黄葉夕陽邨舎詩‐前編(1812)一・寄肥後藪先生「西方有美人、容姿也罕比」 〔詩経‐邶風・簡兮
③ 中国で女官の名。漢代から明代まで置かれ、漢代には一四等中の第五等。〔史記‐藺相如伝〕
④ 「にじ(虹)」の異称。〔釈名‐釈天〕

うつくし‐びと【美人】

〘名〙 美しい人。
※花ごもり(1894)〈樋口一葉〉五「谷中のやどに、うつくし人(ビト)の寄り合ひて今宵は歌留多の催し」

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普及版 字通 「美人」の読み・字形・画数・意味

【美人】びじん

美女。また、才徳ある人。友人をいうことがある。宋・軾〔赤壁の賦〕渺渺(べうべう)たる予(わ)が懷(おも)ひ、美人を天の一方む。

字通「美」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の美人の言及

【後宮】より

…その員数や名称は時代によって異なるが,唐制によれば,後宮の人的構成は,内官・宮官・内侍省の3部より成る。内官は妃嬪たちで,妃(正一品)・六儀(正二品)・美人(正三品)・才人(正四品)の4等級に分かれた。宮官は,尚官(総務)・尚儀(礼楽)・尚服(衣服・車馬)・尚食(食膳)・尚寝(住居)・尚功(工芸)の6局に分かれ,正五品以下の女官がこれを分掌した。…

※「美人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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