デジタル大辞泉 「気色」の意味・読み・例文・類語
き‐しょく【気色】
2
㋐あるものにいだく感じ。気持ち。気分。「爬虫類はあまり
㋑病気などの身体的状態によってもたらされる気分。体調。容態。「
㋒ある事柄に対する意向。内意。要望。
「さるにてもこれへ、と御―ありければ」〈平家・二〉
3 風や雲の動きに表れる大気のようす。きそく。
「風雲の―常に違ふことあり」〈続紀・元正〉
[類語]感情・機嫌・気分・空気・表情・雰囲気・感じ・様子・
( 1 )「気色」は、呉音「けしき」と、漢音「きしょく」及びその直音化の「きそく」の三とおりの読みがなされる。「きそく」は平安後期以降用いられ、さらにやや遅れて「きしょく」が中世以降盛んに使用され、「きしょく」の多用に伴い、「きそく」は徐々に用いられなくなっていった。
( 2 )「けしき」が中古の仮名文学に多用され、和語のように意識されたのに対し、「きしょく」は漢語的な性質をもち、人の内面の状態そのものを表わすことが多い。→「けしき(気色)」「きそく(気色)」の語誌
中古以前の漢文体の資料はどう読んでいたか明らかではないが「続日本紀」の例は参考のため、「きしょく」の項と重複してあげた。→きしょく。
( 1 )「気色」の呉音読みによる語。和文中では、はやく平安初期から用いられているが、自然界の有様や人の様子や気持を表わす語として和語化していった。
( 2 )鎌倉時代以降、人の気分や気持を表わす意は漢音読みの「きそく」「きしょく」に譲り、「けしき」は現在のようにもっぱら自然界の様子を表わすようになった。それによって表記も近世になって「景色」があてられるようになる。→けしき(景色)
漢語「気色」の漢音読み「きしょく」が直音化したもの。同様に「気色」から派生した「けしき」が平安初期から自然と人間の両方にわたって広く用いられたのに対し、「きそく」は平安中期を過ぎて、特に心内の気分や意向として用いられたが、鎌倉時代以降「きしょく」が一般化するにつれて衰えた。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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