窺狙(読み)うかねらう

精選版 日本国語大辞典 「窺狙」の意味・読み・例文・類語

うか‐ねらう ‥ねらふ【窺狙】

鳥獣をとる時、その足跡を見て、うかがいねらう役を「とみ」というところから、「とみやま(跡見山)」にかかる。
万葉(8C後)一〇・二三四六「窺良布(うかねラフ)跡見山(とみやま)雪の著(いちしろ)く恋ひば妹が名人知らむかも」

うか‐ねら・う ‥ねらふ【窺狙】

〘他ハ四〙 (「うか」は「窺(うかが)う」の意) よい機会が来るのをそっと待っていて得ようとする。
※万葉(8C後)八・一五七六「この丘にを鹿踏み起し宇加埿良比(ウカネラヒ)かもかもすらく君故にこそ」

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