立杭焼(読み)たちくいやき

精選版 日本国語大辞典 「立杭焼」の意味・読み・例文・類語

たちくい‐やきたちくひ‥【立杭焼】

  1. 〘 名詞 〙 兵庫県篠山(ささやま)市今田(こんだ)町上立杭付近で産する陶器。鎌倉初期、北隣りの小野原で創始され、江戸初期に立杭、釜屋に移って蛇窯(じゃがま)と称する登窯を築き施釉陶器を焼成。承応三年(一六五四)には窯座制が始められて今日の形態をなした。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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世界大百科事典(旧版)内の立杭焼の言及

【今田[町]】より

…加古川支流の東条川,四斗谷(しとだに)川が南流し,両河川沿いに水田と集落が分布する。鎌倉時代に起源をもつと伝える立杭(たちくい)焼(丹波焼)の産地として知られ,南部の四斗谷川沿いに陶業地が分布し,山の斜面には登窯が並ぶ。また清酒や凍豆腐の製造も盛んである。…

【丹波焼】より

…兵庫県多紀郡今田町立杭(たちくい)周辺で焼かれている陶器で,立杭焼とも呼ばれる。中世には小野原荘に属したことから,桃山以前の古丹波をかつて小野原焼と呼んだ。…

※「立杭焼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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