立聞(読み)たちぎき

精選版 日本国語大辞典の解説

たち‐ぎき【立聞】

〘名〙
① (━する) 物陰に立って、他人の話をこっそりと聞くこと。ぬすみぎき。
※源氏(1001‐14頃)末摘花「同じくはけぢかき程のたちぎきせさせよ」
(くつわ)の頭の輪。面掛(おもがい)をつけるところ。また、そこと面掛をつなぐ紐。〔今川大双紙(15C前)〕

たち‐ぎ・く【立聞】

〘他カ四〙 (古くは「たちきく」)
① 立って聞く。立ったままで聞く。立って耳を傾ける。
※万葉(8C後)二・二〇七「わが立聞(たちきけ)ば 玉襷(たまだすき) 畝傍の山に 鳴く鳥の 声も聞えず」
② 物陰に立って、他人の話をこっそりと聞く。ぬすみ聞く。立聞きする。
伊勢物語(10C前)二七「我ばかり物思ふ人は又もあらじとおもへば水のしたにも有けりとよむをこざりけるをとこたちききて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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