立金・立銀(読み)たてがね

精選版 日本国語大辞典 「立金・立銀」の意味・読み・例文・類語

たて‐がね【立金・立銀】

〘名〙
① 立て替える金。また、一時他から立て替えてうめ合わせる金。
浮世草子・新色五巻書(1698)二「方々への立銀、此身壱つに迫りぬ」
② 金を払って、芸娼妓を身請けすること。また、その身請金。
歌舞伎傾城金秤目(1792)八「たて金をして女房にしようといふ愚僧だ」
弁償の金。返済金。
浄瑠璃出世握虎稚物語(1725)三「サア其兄様のしそこなひ、〈略〉六両のたて金のたしにもなろかと出来心

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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