竹安村(読み)たけやすむら

日本歴史地名大系 「竹安村」の解説

竹安村
たけやすむら

[現在地名]岩国市大字竹安

にしき川の南岸、土生はぶ村の西南にあり、寛永二〇年(一六四三)河内こうち郷を分割してできた村。慶安四年(一六五一)の「御領分村一紙」に「武安村」と出る。「玖珂郡志」にも武安村とあり、「洲ノ内左近武安住居」とその由来も説明する。しかし享保(一七一六―三六)以降の藩庁記録などは、みな竹安と記す。

村高は「御領分村一紙」では高三四九石余、うち田高三〇三石余、畠高三一石余、楮高一三石余となっているが、土生村への用水溝を掘ったのと楮高の減少によって、元禄期(一六八八―一七〇四)以降は村高三三七石余に減少した。享保一一年当時は村高三三七石余、戸数七三軒、人口三八七人、牛四七頭、馬四頭(享保増補村記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android