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刀禰 とね

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

刀禰
とね

(1) 令制の主典 (さかん) 以上の官人のこと。 (2) 平安時代中期以降にみえる,市,,村などの役人の称。保刀禰は京職によって任じられ,平安京の保の治安にあたった。市刀禰は,東西市の下級の役人。

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デジタル大辞泉の解説

とね【×禰】

律令制で、朝廷に仕える主典(さかん)以上の役人の称。
郷・保・村などの長(おさ)。
神社の所領内の有力者。住民を代表し、また、神事にも参加。伊勢神宮賀茂神社のものが著名。
中世、港湾の問屋・浦役人の一種。

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百科事典マイペディアの解説

刀禰【とね】

律令制下では主典(さかん)以上の官人の称。公事(くじ)に関与する。平安時代には郷・保・村の役人の称となり,公に仕える者の総称となった。平安末期以降は荘官組織の最末端にその名をとどめ,神社の下級神職の称ともなった。
→関連項目和与

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世界大百科事典 第2版の解説

とね【刀禰】

古代~中世における官人・在地有力者の称。(1)公事に関与する官人の総称。令制における主典(さかん)以上の官人をさす場合と,地方行政機関の下級官人をさす場合とがある。前者の例としては,《李部王記》に〈百官主典以上,刀禰と称す〉とあり,また《続日本後紀》承和7年(840)5月9日条に〈右大臣藤原朝臣三守,公卿百官及び刀禰等を率い〉とみえる。後者の例としては736年(天平8)の薩摩国正税帳(しようぜいちよう)や738年の駿河国正税帳に国司史生,郡司主帳,軍団少毅などを刀禰と総称している。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

刀禰
とね

令制(りょうせい)官職の主典(さかん)以上の長上(ちょうじょう)官の総称。内裏(だいり)における節会(せちえ)の際、官人を召すときに用いることば。平安時代には、京職(きょうしき)の下部組織に保(ほ)刀禰があり、保内の犯罪取締りにあたった。その補任(ぶにん)は京職や検非違使(けびいし)庁によって行われる。京の市(いち)にはまた市刀禰がある。山城(やましろ)国(京都府)の要津(ようしん)である淀(よど)、山崎、大井などにも津(つ)刀禰が置かれ、使庁の検非違使が定期巡回する「津廻(つまわり)」のときには、使一行の案内役を勤め、巡察ののち、津政所(つまんどころ)で治安状態をチェックされた。このほか、平安時代、郷(ごう)に郷刀禰、村に村刀禰などの称がみえ、田畑などの土地売券(ばいけん)に証署を加えているなど、村落の有力者と考えられる。また神社にも、神職の一つとして刀禰職(しき)がある。伊勢(いせ)神宮の別宮(べつぐう)である伊雑宮(いざわのみや)刀禰や神戸(かんべ)刀禰などがそれである。[渡辺直彦]

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世界大百科事典内の刀禰の言及

【津】より

…置石という津料の別称の一つ(津の石椋(いしくら)修固料の石材の徴収から起こった用語)は,その事情をよく示している。 津の管理組織の形態はさまざまであるが,1065年(治暦1)の越中国解によれば北陸道の路次の津泊の刀禰(とね)らが勝載料・勘過料を徴収したといい,彼らはそれによって港湾を共同維持していたと考えられる。このような津刀禰は,《庭訓往来》に〈淀・河尻の刀禰〉がみえるように,中世を通じて長く残った。…

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