竹浜(読み)たけのはま

日本歴史地名大系 「竹浜」の解説

竹浜
たけのはま

[現在地名]石巻市竹浜

牡鹿おしか半島西岸の突出部、狐崎浜きつねざきはま牧浜まきのはまの中間、荻浜おぎのはま湾入口にある小漁村。北西海上約三五〇メートルに面積約〇・九九ヘクタールのかつら島がある。小字竹屋敷たけやしきが地名の起源と伝える(宮城県地名考)。大同二年(八〇七)頃開けたとする伝承もある。秩父三郎将常の曾孫豊島三郎兼家の末裔狐崎浜開拓の祖となった末永上総は、主家奥州葛西氏の滅亡後当地方に隠棲、竹浜は末永(のちに平塚と改姓)一族および他地方からの移住者によって開発されたところと伝える(石巻市史)。慶長五年(一六〇〇)の山岡重長以下人数書(伊達家文書)に「竹浜中」とある。

正保郷帳に竹之浜とあり、畑方のみ記され、高一五四文。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android