簗山村
やなやまむら
[現在地名]豊田市王滝町
巴川と仁王川の合流点にあって、標高一〇〇―二〇〇メートルの簗山峡谷に集落がある。渓谷の合流部の西側には、標高七〇―八〇メートルの平坦地があり、巴川沿いの碧海面がみられる北限である。近世初めは幕府領であるが、慶長八年(一六〇三)から妙昌寺領となり、市域で数少ない全村寺領として明治に至る。
九久平村より上流部の筏は「山筏」とよばれ、普通の筏と比べ幅は半分、竹の束数も五分の一である。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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