米中戦略経済対話(読み)ベイチュウセンリャクケイザイタイワ(英語表記)US―China Strategic Economic Dialogue(SED)

デジタル大辞泉 「米中戦略経済対話」の意味・読み・例文・類語

べいちゅう‐せんりゃくけいざいたいわ【米中戦略経済対話】

戦略経済対話

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共同通信ニュース用語解説 「米中戦略経済対話」の解説

米中戦略・経済対話

2009年4月、当時のオバマ米大統領と中国の胡錦濤こ・きんとう国家主席がロンドンで初めて首脳会談した際、創設合意した。その前のブッシュ元政権時代に米中が開いていた経済分野の閣僚級協議「戦略経済対話」や外交分野の次官級協議を統合した。安全保障や外交分野の「戦略対話」と通貨や貿易問題を話し合う「経済対話」があり、両政府高官が世界的課題や2国間関係について協議する。回を重ねるごとに分野別の作業部会が新設された。(ワシントン共同)

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知恵蔵 「米中戦略経済対話」の解説

米中戦略経済対話

中国経済の台頭米中貿易経済関係の高まりを背景に、米中貿易不均衡の拡大が続いている。2006年米国の対中貿易赤字は2325億ドルを記録し、米国議会を中心に中国人民元の切り上げ要求も強まっている。米中戦略経済対話は、06年9月20日に米国ブッシュ大統領と胡錦濤中国国家主席の間で設立合意された、両国最高級閣僚レベルによる米中経済関係の現在と将来についての「建設的」討議の場であり、年2回開催される。第1回は06年12月14〜15日ポールソン財務長官と呉儀副首相を共同議長に両国経済関係閣僚一同により北京で行われ、「中国発展経路と経済開発戦略」について議論された。両国は中国の経済が貿易不均衡を是正しつつ持続的成長軌道に乗りグローバル経済に貢献していく必要性や、サービス分野の競争と投資の自由化について話し合うワーキンググループの設置などで合意した。続く第2回は07年5月22〜23日、「イノベーションと貿易投資の自由化促進」をテーマにワシントンで開催され、米中間の航空旅客便数を増加すること、中国株の外国人保有上限の引き上げることなどで合意した。しかし、最大焦点である人民元の切り上げ加速化、米国の対中貿易赤字削減についての具体的合意には至らなかった。

(松尾寛 (株)三井物産戦略研究所副所長 / 2008年)

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