最新 地学事典 「粒界移動」の解説
りゅうかいいどう
粒界移動
grain boundary migration
同一種類の鉱物粒子の粒界(例えば石英と石英の境界)が移動すること。同一鉱物の粒界では,両側の結晶の格子配列の連続性が途絶えている。右側と左側の二つの結晶が接している粒界があるとする。粒界で右側の粒子の格子にある原子が,何らかの原因で左側の粒子の格子位置に移動したとする。そうすると,我々にはその原子1個分だけの距離を粒界が左から右へ移動したように見える。そのようなことが次々と起これば,粒子の境界はかなりの距離でも移動できる。一つ一つの原子の移動する距離と,粒界が移動した距離とはまったく違うものであることに注意。
執筆者:増田 俊明
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

