日本歴史地名大系 「糟屋東郷」の解説 糟屋東郷かすやとうごう 福岡県:糟屋郡糟屋東郷旧糟屋郡東部に比定される中世の郷。正確な郷域は不明。戦国期の年未詳閏一一月一三日付弘寿注進状(石清水文書/大日本古文書四―二)の裏書によると、南里(みなみさと)(現志免町)、和田(わだ)・津波黒(つばくろ)・田中(たなか)(現篠栗町)などが当郷に含まれ、当郷の半分は大内氏奉行人弘中兵部が管理していたようである。寛弘二年(一〇〇五)一一月一五日の筑前国符案(国立公文書館内閣文庫/平安遺文二)に「糟屋西郷司」がみえることから、この頃には当郷も成立していたと考えられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報