糸巻太刀(読み)いとまきたち

百科事典マイペディア 「糸巻太刀」の意味・わかりやすい解説

糸巻太刀【いとまきたち】

柄(つか)と渡(わたり)(腰に当たる部分)を打紐(うちひも)で巻いた太刀拵(こしらえ)。鞘(さや)は金梨子(なし)地,金沃懸(いかけ)地の華麗な意匠のものが多い。天正年間(1573年―1592年)ころから行われたと思われ,江戸時代には大名の儀仗太刀となった。御香宮神社の金熨斗(のし)付糸巻太刀,金梨子地桐文散糸巻太刀(ともに豊臣秀吉所用)が桃山時代の作として有名。

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