紅塵万丈(読み)こうじんばんじょう

精選版 日本国語大辞典 「紅塵万丈」の意味・読み・例文・類語

こうじん‐ばんじょうコウヂンバンヂャウ【紅塵万丈】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 市街地などに土ぼこりが立ちこめるさま。また、世俗のきわめてわずらわしいさま。
    1. [初出の実例]「紅塵万丈(コウヂンバンヂャウ)俗なれや何れ都は、山越えて来る鐘の音なく」(出典犬蓼(1890)〈斎藤緑雨〉)
    2. 「紅塵万丈の都会に住んでる気はなくなって」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android