犬蓼(読み)イヌタデ

デジタル大辞泉 「犬蓼」の意味・読み・例文・類語

いぬ‐たで【犬×蓼】

タデ科一年草道端などに自生。高さ20~40センチ。茎は紅紫色を帯びる。葉は細長い楕円形で両端がとがり、縁や裏の脈上に毛がある。夏から秋に、紅紫色の小花穂状につける。あかのまま。あかのまんま。あかまんま。 花=秋》「―の花くふ馬や茶の煙/子規

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関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「犬蓼」の意味・読み・例文・類語

いぬ‐たで【犬蓼】

  1. 〘 名詞 〙
  2. タデ科の一年草。各地の原野路傍に生える。高さ二〇~四〇センチメートル。茎は紅紫色を帯びる。葉は狭長楕円形で両端がとがり、縁や裏面の脈上に毛がある。夏から秋に、紅紫色の細かい花が集まって、長さ一~五センチメートルほどの穂となる。花には花弁はなく、五枚の赤い萼片(がくへん)があり、結果時まで残る。茎葉は煎(せん)じて解毒、駆虫薬とするが、胃潰瘍にも効くという。はなたで。あかのまんま。あかまんま。《 季語・秋 》〔本草色葉抄(1284)〕
    1. [初出の実例]「犬蓼の花さく見ればしのばるる君と韓野に駒なめし秋」(出典:紫(1901)〈与謝野鉄幹〉清狂)
  3. 辛味がなく、食用とならないタデの総称。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
  4. 植物おおけたで(大毛蓼)」の古名。〔本草和名(918頃)〕

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