世界の観光地名がわかる事典 「紅毛城」の解説 こうもうじょう【紅毛城】 台湾島北部、首都台北(臺北、タイペイ)郊外の台北県淡水鎮にある古城跡。淡水河を見おろす小高い丘に赤いレンガ作りの洋館が建っている。古くは、「セント・ドミニカ城」(聖多明哥城)、「アントニー要塞」(安東尼堡)と呼ばれた。ここは1629年に台湾島北部を占領・統治したスペイン人により築かれた城で、その後1644年に台湾を統治したオランダ人により再建された。1867年にはイギリス政府に租借(そしゃく)されてイギリス領事館が置かれていたが、1980年に台湾政府に返還された。◇現在、国家一級古跡に指定され、紅毛城とイギリス領事部に区分・管理されている。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報