納所坊主(読み)ナッショボウズ

デジタル大辞泉 「納所坊主」の意味・読み・例文・類語

なっしょ‐ぼうず〔‐バウズ〕【納所坊主】

寺の会計庶務を取り扱う下級の僧。

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精選版 日本国語大辞典 「納所坊主」の意味・読み・例文・類語

なっしょ‐ぼうず‥バウズ【納所坊主】

  1. 〘 名詞 〙 寺の会計や雑務を扱う下級の僧。納所ぼん。なっしょ。
    1. [初出の実例]「今や引らん豆の粉の音 身の行衛納所坊主の塗坊主」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681)第二七)

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世界大百科事典(旧版)内の納所坊主の言及

【納所】より

…(3)については専業の管理者がいることが多い。江戸時代に寺院の会計などを担当する下級の僧侶を納所坊主という場合があるが,それはこの意味の納所の管理者から発する語である。(4)の納所は,平安時代に律令国家の国・郡・郷を単位とした徴税機構が,名(みよう)を単位とするものに転換した際に,その過渡期の徴税単位として機能した。…

※「納所坊主」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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