紡脚類(読み)ぼうきゃくるい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「紡脚類」の意味・わかりやすい解説

紡脚類
ぼうきゃくるい

昆虫シロアリモドキ目の別名。細長い軟らかい体の昆虫で、体長は1センチメートル前後。おもに熱帯域におり、樹皮割れ目などに、前脚の膨れた跗節(ふせつ)にある腺(せん)から糸を出し、幕を張って巣をつくるので、紡脚の名がある。雄ははねがあるが、雌にははねがない。日本産はコケシロアリモドキのほか、もう1種いる。

[中根猛彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「紡脚類」の意味・わかりやすい解説

紡脚類
ぼうきゃくるい

「シロアリモドキ類」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の紡脚類の言及

【シロアリモドキ(擬白蟻)】より

…触角は細く線状で16~32節,肢の跗節(ふせつ)は3節で,前肢の第1跗節は大きく膨れ,これに紡績腺が散在し,絹糸状物質を分泌し,この糸で樹幹などに筒状の巣をつくってその中にすむ。このため紡脚類の名もある。雄には2対の翅があるが雌は無翅。…

※「紡脚類」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む