紫外スペクトル(読み)シガイスペクトル

化学辞典 第2版 「紫外スペクトル」の解説

紫外スペクトル
シガイスペクトル
ultraviolet spectrum

紫外線領域に現れるスペクトル吸収および発光スペクトルがある.多くの物質は紫外部に吸収を有するので,光が通過するとき紫外吸収スペクトルが見られる.発光スペクトルのうち,アークおよびスパークスペクトルでは多数の線スペクトル,白熱固体のスペクトルでは連続スペクトル蛍光,りん光スペクトルでは物質特有の線ないし幅の広い帯スペクトルが見られる.紫外スペクトルの測定には,200 nm までは主として石英分光光度計,回折格子分光計が用いられ,190 nm 以下では真空分光器が用いられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android