細鳴(読み)さなり

精選版 日本国語大辞典 「細鳴」の意味・読み・例文・類語

さ‐なり【細鳴】

〘名〙
① 小さい音。かすかな物音。〔運歩色葉(1548)〕
御伽草子・猫の草紙(江戸初)「ありくといへども、さなりもなく、忍び歩きのてい也」
② 音さた。たより。
※玉塵抄(1563)三六「此さなりがきこえて樊吟は御車の官で門にいたが」

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