組織球増殖症

内科学 第10版 「組織球増殖症」の解説

組織球増殖症(白血球系疾患)

 組織球増殖症には組織球(histiocyte)および樹状細胞(dendritic cell)の腫瘍と非腫瘍性疾患である血球貪食症候群(hemophagocytic syndrome:HPS)がある.組織球あるいはマクロファージ骨髄から血中へ出た単球に由来し,血管壁から組織中へ遊走した後,貪食により異種抗原を除去することで自然免疫としての働きをしている.一方,Langerhans細胞は骨髄由来の樹状細胞が皮膚組織内で活性化し,T細胞への抗原提示をおもな役割としている.WHO分類第4版による組織球および樹状細胞腫瘍の分類を表14-10-9に示す.[檀 和夫]
■文献
Swerdlow SH, et al eds: WHO Classification of Tumours of Haematopoietic and Lymphoid Tissues, 4th ed, pp353
-367, IARC Press, Lyon, 2008.

出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報

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