経済大国責任論(読み)けいざいたいこくせきにんろん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「経済大国責任論」の意味・わかりやすい解説

経済大国責任論
けいざいたいこくせきにんろん

経済力のある国は国際秩序の維持発展に積極的にかかわるべきだとする考え方。第2次世界大戦後,世界はアメリカの圧倒的経済力のもとで,ガット国際通貨基金 IMFという2組織が貿易国際金融ルールをつくってきた。しかし,アメリカが純債務国に転落する一方,日本が世界最大の債権国になったことを受け,アメリカやその他先進国から日本に対し,世界経済により貢献するよう求める「黒字国の責任論」が出てきた。主要国首脳会議 (サミット) の場では,日本が世界景気の牽引役を果すようにと要請され,旧社会主義圏の経済改革支援や国際的な環境対策などでも日本への期待 (責任論) が高まっている。

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