経済速力(読み)けいざいそくりょく(その他表記)economical speed

改訂新版 世界大百科事典 「経済速力」の意味・わかりやすい解説

経済速力 (けいざいそくりょく)
economical speed

交通機関をもっとも経済的に運用できる速力自動車の場合,単位輸送距離当りの燃料消費がもっとも少ない速力をいう場合が多いが,鉄道,船,航空機の場合,燃料費のほかに資本費,荷役費などを含めて単位輸送量当りの輸送コストが最小となる速力をいうことが多い。さらに交通機関の運航者から見ると利益が最大となる速力が経済速力であり,輸送コストは増えても,速力が上がればそれだけ輸送機関の稼働率が上がり,利益の増加が期待できるという面がある。
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百科事典マイペディア 「経済速力」の意味・わかりやすい解説

経済速力【けいざいそくりょく】

交通機関を運用する際に,もっとも経済的になる速力のこと。燃料費のほかに資本費,荷役費なども含めて,単位輸送量当りの輸送コストが最小になる場合をいうことが多い。
→関連項目巡航速力

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